皆さんこんにちは、Taro Techです。
今回は「Javaの概要」ということで、Javaがどのように動いているかという仕組みの部分やJavaに関する用語について解説していきます。
プログラミングをしていく前段階としてJavaの基礎的な部分を押さえたうえで、その知識をコーディングに反映していきましょう!
はじめに
Javaは1996年にサン・マイクロシステムズによってリリースされ、現在では世界中で利用されているソフトウェア技術です。
特にクライアントサーバモデルのWEBアプリケーションの構成を得意としていて様々な場面で使用されています。
例えば、ECサイトの顧客情報入力フォームを使う場面は多いと思いますが、そういったところにJavaの技術が活用されているのです。
上記のamazonの検索フォームでは、利用者が入力した内容をデータベースに送り、そのキーワードに関連する情報を送り返すことで商品の検索結果が表示されます。これがJavaを利用したクライアントサーバシステムの仕組みになります。
また、私たちのパソコン上でJavaを動かすためにはJDK(Java Development Kit)が必要ではあるものの、OSに依存しないという特徴もあります。
Javaの開発と用語の解説
1.プログラム実行の流れ
まずは、プログラムを実行する際の流れについて解説します。
①コーディング
使用するプログラミング言語の文法に従いプログラムのソースコードを作成します。
この時作成したファイルはソースファイルと呼ばれます。
また、ソースコードを作成する際は基本的にエディタ(メモ帳やサクラエディタなど)を使用します。
②コンパイル
ソースファイルはそのままでは機械が理解することができず実行することができません。そこでコンパイラというツールを用いて、プログラム言語で記述されたプログラムを機械語に変換します。この変換をコンパイル(翻訳)とよび、Javaではこの時にクラスファイルが生成されます。
③実行
コンパイルが終わったら、実行します。
JavaにはOSに依存しないという特徴があり、各OS上にJVM(Java仮想マシン)を用意しておけばOSに関係なく実行ファイルを実行することができます。
2.クラス
クラスはJavaプログラムを構成する最小単位で、プログラムの部品のようなもので1プログラム内に必ず1クラスは記述する必要があります。また、クラスは一つのプログラム内に複数記述することも可能ですが同名にすることはできません。
【文法】
class クラス名 {
//メンバ変数の定義(クラス内で使用できる変数のこと)
//メソッド1
//メソッド2...
}
クラス名は一般的に「大文字」から始めます。さらに複数単語を組み合わせて名前を付けるときはuppercamelで記述します。
例えば、HelloWorldのように単語ごとの頭文字のみ大文字にするのが upper camel です。
クラス内には複数のメソッドを記述して様々な処理を行わせます。
3.メソッド
メソッドはクラス内に記述される様々な処理をひとまとめにしたものです。例えば、メソッド内では計算や画面表示といった処理を行います。
また、メソッドにはmainメソッドというものがあり、プログラムを開始するための開始メソッドになります。つまり、プログラムはこのmainメソッド内に書かれた処理から順に実行していきます。
【main()メソッドの文法】
public static void main(String[] args){
//ローカル変数の定義(メソッド内で使用できる変数のこと)
//処理1(プログラムの開始処理)
//処理2...
}
【main以外のメソッド】
データ型 メソッド名(引数){
//ローカル変数
//処理1
//処理2...
(返り値がある場合)
return 返り値
}
メソッド名は一般的に小文字から始めるlower camelで記述します。
例えば、getTotalNumberのように先頭だけ小文字で始めて単語の区切りは大文字で指定するのがlower camelです。
データ型はメソッドからの戻り値の型を指定します。この戻り値というのは、例えば、ほかのメソッドから呼ばれて呼ばれた先で値を使用したい場合などに、その返したい値の型を指定します。返り値がない場合はvoidと記述します。
引数とは呼ばれた先から渡される値のことです。引数の指定の仕方は、データ型 変数名,データ型 変数名…のようにコンマで区切って指定します。引数がない場合は()の中を空欄にします。
【例】
class Training1 {
//main()メソッド
public static void main(String args[]){
int num1 = 10;
int num2 = 20;
int total = getTotalNumber(num1, num2);
System.out.println(total);
}
//calculateメソッド(mainメソッドから呼ばれる)
public static int calculate(int num1, int num2){
int total = num1 + num2;
return total;
}
}
上記のコードではmain()メソッドからcalculateというメソッドが呼ばれ、num1とnum2という変数が渡されています。caluculateというメソッドではmain()メソッドから受け取ったnum1(引数1)とnum2(引数2)を足し合わせた数がtotal(戻り値)という変数に格納され、呼び出し元のmain()内のtotalという変数に戻されます。上記の例だとmain()メソッド内のtotalは30ということになります。
ほかにも様々な用語や概念はありますが今回はひとまずクラスとメソッドを覚えていただければ簡単なコードを書くことは可能です!
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか。
今回はJavaの概要ということで、実際にコーディングする前段階の座学的な部分について解説してきました。
今回紹介したもの以外にもたくさん概念的な話はありますが、まずは基礎のキの部分をしっかり押さえたうえでコーディングに取り組んでいきましょう。
コメント