皆さんこんにちは、TaroTechです。
今回は「モチベーショングラフの書き方」についての記事になります。
就活において最も大事な作業の一つとして自己分析が挙げられます。
自己分析って言われてもどういう風にやればいいか分からない。。
そういう人には今回紹介する「モチベーショングラフ」がおすすめです!
この記事では実例をもとに、「モチベーショングラフ」を書く目的や書き方について解説していきます。
1.モチベーショングラフとは?
モチベーショングラフとは、自分のモチベーションの浮き沈みをグラフに表したものを指します。
就活においては、これまでの出来事や経験をもとにその時のモチベーションを振り返り、自分の価値観や特徴を整理するために用いる自己分析法の1つになります。
モチベーショングラフを作成するためには、自分のこれまでの出来事をその当時の気持ちや行動とともに振り返る必要があります。
そのため、自分自身を知ることにつながり、企業選びの軸決めや面接の深掘り対策に役立ちます。
ちなみに私がこの技法に出会ったのは、三井住友系列のSIerである「日本総合研究所」のインターン後リクルーター面談になります。
2.モチベーショングラフを書く意義・目的
モチベーショングラフをなぜ書く必要があるのでしょうか?
ここではモチベーショングラフを書く意義や目的について解説していきます。
自分の過去を振り返ることができる
モチベーショングラフを書くことの意義・目的1つ目は「自分の過去を振り返ることができる」です。
後でも説明しますが、モチベーショングラフの書き方として過去から現在までを横軸にして行動を振り返るという作業があります。
そのため、モチベーショングラフを作成する過程で必ず自分のこれまでの経験・行動・その時のモチベーションを思い出す必要性があります。
よって過去の自分を振り返る=自己分析になるというわけです。
モチベーショングラフが自己分析に役立つと言われている理由は、この振り返るという作業が必要になるからですね。
自分の特徴や性格を知り企業選びの参考にする
モチベーショングラフを書くことの意義・目的2つ目は「自分の特徴や性格を知り企業選びの参考にする」ことです。
モチベーショングラフのいいところはこれまでの振り返りだけではありません。
過去の様々な経験の中から、モチベーションが上がったときと下がったときそれぞれの「共通点」を見つけ出すことで自分の特徴や性格も知ることができます。
特に自分のモチベーションが上がるときはどんな時なのかを知ることで、「どういった文化の会社に行けばモチベーション高く働けるのか」という企業選びの参考にもできます。
自分の特徴を深く理解していれば、面接で志望動機を聞かれた時に、これまでの体験を通じたモチベーションの源泉と合わせて説得力のある回答ができるようになるでしょう。
原体験を掘り起こすことで面接対策になる
モチベーショングラフを書くことの意義・目的3つ目は「原体験を掘り起こすことで面接対策になる」ことです。
何度も述べているように、良いモチベーショングラフを作るコツは「自分の過去を細かく振り返ること」です。
自分の過去の出来事を振り返る中で、例えば何かを成し遂げた経験というのはモチベーションが上がった瞬間であると同時に自己PRにもなり得ます。
逆にモチベーションが下がったときというのは、何かに失敗した時やうまくいかなかったときであり、その時にどうやってモチベーションを復活させたのかということも面接対策では重要になります。
【面接で頻出の質問】
- モチベーションの源泉は何?
- (成功体験に対して)なぜ成功したのか?
- なぜそれを頑張ろうと思ったのか?
- 人生において失敗した経験はあるか?
- 挫折経験はあるか?
- (挫折経験を踏まえて)それをどうやって乗り越えたのか?
このような面接で頻出の質問も、モチベーショングラフを作成する中での振り返りで対策することができるのです。
3.モチベーショングラフの書き方
それではモチベーショングラフの書き方について解説していきます。
モチベーショングラフの完成例
まずは、イメージを付けるためにも完成例を見ていきましょう。
お手本のパワポファイルも添付しておくので印刷して実際に書いてみましょう。
見本のように、「いつ」・「何があって」・「どう思ったのか」・「何をしたのか」ということを中心に記載します。
また、グラフを作りながらモチベーションが高いとき低いときの「共通点」についても考えるようにしましょう。
最初は大まかでもいいので何回か作成する中で精度を上げて、よりクオリティの高いグラフを作っていくとよいでしょう!
モチベーショングラフをいきなり作るのが難しい人は、幼少期~現在までの「自分史」から作ってみるのもよいでしょう。
モチベーショングラフを書く時の手順
ここからはモチベーショングラフを書く時の手順について解説していきます。
1.縦軸と横軸を設定する
手順1としてまずは縦軸と横軸を設定します。
縦軸はモチベーション、横軸は時間として横軸は縦軸の真ん中に引くようにします。
横軸については以下のように設定します。
左から順に、
小学校
中学校
高校
大学(大学院)
現在
各ステップを設定したら横軸に適切な間隔で区切りを入れましょう。
2.出来事を思い浮かべながら点をプロット
手順2として出来事を思い浮かべながら点をプロットしましょう。
左から順に、これまでの人生において重要な出来事を思い出しながら点をプロットします。
いきなり点を打つのが難しい場合は、モチベーショングラフに書きたい出来事をあらかじめノートなどに書いておきましょう。
モチベーショングラフは自己分析に最適だという話をしましたので、点を打つ際は、なるべく細かくかつモチベーションが上がったときと下がったときの両方をプロットするようにしましょう。
3.プロットした点を線で結ぶ
手順3では手順2でプロットした点を線で結びましょう。
点を結んでいく際は、特に「山」と「谷」の部分が分かりやすいように線を引いていきましょう。
「山」の部分⇒モチベーションが上がったところ
「谷」の部分⇒モチベーションが下がったところ
また、パワーポイントで線を引く際は以下の機能を使うときれいにグラフを書くことができます。
4.それぞれの点での出来事・感情・行動を具体的に記載する
手順4ではそれぞれの時点での出来事・感情・行動を記載していきます。
図のようにそれぞれの点に対して、「いつ」・「何があって」・「何をして」・「どういう気持ちになったか」を記載していきます。
特に、感情の部分をしっかりと振り返ることで自分の性格や特徴を知ることにつながり、面接の対策になります。
面接では自己PRや成功体験だけでなく、挫折経験や失敗経験といったマイナスの経験についても聞かれるため、モチベーションが下がったときについてもしっかりと深掘りをすることが大切です。
例のようにモチベーションが下がったときの原因であったり、そこからどうやって巻き返したのかということについても洗い出せたらGoodです。
このステップが一番重要になるので時間をかけながら丁寧に洗い出していきましょう!
以上でモチベーショングラフの書き方は終わりです。
次は書いたグラフから「共通点」を洗い出していくよ!
4.モチベーショングラフから読み解くべきこと
モチベーショングラフが書けたら、次はモチベーションの高いところと低いところの「特徴」や「共通点」を見つけてみましょう。
モチベーションの低いところ⇒「なぜそうなったか」・「どうやって乗り越えたか」を抽出する
モチベーションの高いところ⇒「モチベーションの源泉」を抽出し、業界・企業選びの軸を言語化する
今回はお手本を例に見ていきましょう。
モチベーションの低いところ
まずはモチベーションの低いところの特徴を抜き出していきます。
【モチベーションが下がるときの特徴】
このようにグラフの出来事から読み取れることを抜き出します。
次に、そこから読み解ける性格を言語化します。
このように自分の特徴が言語化できました。
またモチベーションが特に低いところについては、「なぜそうなったかの原因」や「そのモチベーションの低下をどうやって乗り越えたか」ということを深掘りします。
この作業は面接突破をしていく上でとても大事な作業になるので、しっかりと自分の行動を振り返りましょう。
モチベーションの高いところ
モチベーションの高いところについても同様に「特徴」や「共通点」を抜き出します。
【モチベーションが上がるときの特徴】
モチベーションが高いときの特徴や共通点では主に自分の職業観や企業選びの軸につなげていきます。
実際に就活の時に使っていた論理展開を紹介します。
私は、「チームを牽引して何かを成し遂げたとき」や「努力を継続して結果が出たとき」にモチベーションが上がるタイプ
↓
そのような特徴が生かせる業界・企業はどこか?
↓
IT業界特にSIerのキャリアパスの多くにはPM(プロジェクトマネージャー)というチームを統率するポジションがある。また、IT業界は変化が激しい業界であることから、継続して知識やスキルを吸収していくことが要求される。
↓
私のような統率力や継続力を強みとしている人にマッチしている
このようにモチベーションが上がるときから導き出される自分の価値観が、どういった業界や企業に合っているかということを組み立てていきます。
最初は難しいかもしれませんが、何回も自問自答していきつつ、ネットから情報収集したこととかけ合わせれば良い分析ができるようになると思います。
自分ではいきなり言語化するのが難しいという学生にも、最後に自分の性格を言語化するための役に立つサービスを紹介します!
5.おまけ:自己分析に最適なおすすめサービス・書籍
最後におまけで、自己分析が苦手な人でも「自分の強みを言語化できるサービス」について紹介します。
OfferBox:AnalyzeU+
1つ目は逆求人型就活サービスのOfferBoxが提供している「AnalyzeU+」です。
質問数:251問
所要時間:20~30分
診断タイプ:6タイプ25項目
AnalyzeU+では圧倒的な質問数からあなたの持つ力を点数化し、強みを言語化してくれます。
このように大枠の力とそこから細分化された力が点数化され、あなたの強みと弱みを診断してくれます。
OfferBoxはすべて無料で使うことのできるサービスになりますので、自己分析だけでも使ってみたい学生は是非登録することをおすすめします。
dodaキャンパス:適性検査(GPS)・キャリアタイプ診断
2つ目はベネッセとdodaが共同で運営している逆求人型就活サービスの「dodaキャンパス」です。
このサービスではパーソナル診断である「適性検査(GPS)」と企業選びの参考になる「キャリアタイプ診断」で自己分析を行うことができます。
【適性検査(GPS)】
適性検査(GPS)ではレジリエンス・リーダーシップ・コラボレーションといった3つの視点から自己分析を行うことができます。
質問数:23問
所要時間:5~10分
このように各項目に対して、最も当てはまるものと最も当てはまらないものを選択していきます。
質問数もそこまで多くないので気軽に診断することができます。
【キャリアタイプ診断】
キャリアタイプ診断では、自らのキャリアや仕事に対する価値観に関する質問に答え、自分がどういう文化の企業に向いているかを診断することができます。
質問数:25問
所要時間:3分
画像のように直感的にこたえられる質問ばかりなので、こちらも手軽に診断することができます。
企業選びの参考になると思うので是非こちらも利用してみることをおすすめします。
書籍:就活必修! 1週間でできる自己分析
最後はおすすめの書籍を紹介します。
こちらの本はタイトルの通り時間がない人でも素早く自己分析できるノウハウ本になります。
自己分析用のワークシートがついており、過去の出来事から将来のキャリアまでを棚卸するためのワークブックになります。
今回紹介したモチベーショングラフと合わせて利用するとより効果的な自己分析ができること間違いなしです!
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか?
今回は自己分析に最適な「モチベーショングラフの書き方」について解説してきました。
自己分析は就活においてもトップレベルに大事な作業になります。
今回紹介した「モチベーショングラフ」や「自己分析サービス」を活用して、過去の自分と将来のキャリア感についてしっかりと棚卸しておきましょう!
コメント