基本情報技術者試験にIT初心者が独学で合格した勉強時間と勉強法

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皆さんこんにちは、Taro Techです。
今回は「基本情報技術者試験の目安の勉強時間とおすすめの勉強法」について解説していきたいと思います。

いざ勉強を始めるにしても何から手を付けたらいいか分からないという人や勉強時間をなかなか確保できないという人は結構いるのではないでしょうか?

この記事では、過去のデータおよび初心者ながら独学で1発合格を果たした私自身の経験から「時間がなくても効率よく合格点を取るための戦略」を中心にお話していきたいと思います。

ちなみに私が受験した際の点数(午後試験)はこのようになりました。

1.基本情報技術者試験とは?

学習戦略を紹介する前にまずは基本情報技術者試験の概要を軽く押さえておきましょう。

1-1.基本情報技術者試験の概要

基本情報技術者試験(略称:FE)とは「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」が主体となって行っている、国家試験である情報処理技術者試験のうちの1つです。

ITエンジニアの登竜門ともいわれており、システムエンジニアを目指すならまずは取得しておきたい基礎的な知識を問う試験になります。

試験は午前と午後に分かれており、それぞれ6割の得点を取ることで合格することができます。

より詳しい内容についてはこちらをクリック!

【基本情報技術者試験試験とは?】試験概要・テスト形式の変更点・午前免除制度について解説
今回はITの登竜門とも呼ばれる基本情報技術者試験の概要について解説していきます。これから受験するひとも迷っている人も、押さえておくべきポイントや試験の全体像を眺めることでその中身を理解していきましょう。

1-2.目安の勉強時間

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目安の勉強時間は日ごろからITに触れている度合いによって異なってきますが、この記事ではIT未経験・初学者を想定して解説していきます。

勉強が得意な人(私はこっちの人)
目安の勉強時間=5時間/週×4週/月×3か月=約60時間

勉強が苦手な人
目安の勉強時間=10時間/週×4週/月×3か月=約120時間

今回勉強期間をあえて3か月としているのは、私の経験上3か月が適当な長さだからです。

例えば、勉強期間をもう少し長くしてしまうと、中だるみやモチベーションの上がり下がりが発生して効率の良い勉強ができなくなる傾向にあります。

効率の良い合格を目指すならやはり「短期集中」がおすすめです。

この記事では、初学者でも短時間で合格できる超効率的な勉強法を解説していきます!

1-3.勉強期間と勉強開始時期

学習期間については各々が受験する時期に合わせて決めましょう。

目安の勉強時間でもお伝えしたように3か月で合格を目指すために、春期なら1月、秋期なら7月を目途に学習を開始するとよいでしょう。

2.基本情報技術者試験の過去合格率推移

ここでは基本情報の過去データから、春期・秋期ごとの傾向や年代ごとの傾向を読み解いていきましょう。

2-1.春期試験の過去5年間の受験者および合格率推移

まずは春期試験の過去5年分のデータを見ていきましょう。

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
平成28年度44,18413,41830.4
平成29年度48,87510,97522.5
平成30年度51,37714,82928.9
平成31年度54,68612,15522.2
令和3年度32,54913,54441.6
IPA統計情報から抜粋

春期は平成28年から一年おきに合格率が上下しています。
平成31年までは合格率が20~30%で推移していましたが、令和3年度は41.6%まで合格率が上がりました。

この理由として、春期では令和3年度から初めてCBT方式が採用されたということが挙げられます。

それまでは実際に試験会場でマークシート形式で試験が行われていましたが、コロナの影響で試験方式がCBTに変わったことで難易度が下がったとみることができます。

今後もCBT方式が継続されることが発表されているため、試験の難易度は以前よりも高くないとみることができます。

2-2.秋期試験の過去5年間の受験者および合格率推移

次に秋期試験の過去5年分のデータを見ていきましょう。

受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
平成28年度55,81513,17323.6
平成29年度56,37712,31321.8
平成30年度60,00413,72322.9
令和元年度66,87019,06928.5
令和2年度52,93325,49948.1
IPA統計情報から抜粋

秋期は平成29年度から合格率が上昇しているという傾向が見られます。
さらに、令和2年の秋期試験では春期同様合格率が48.1%まで跳ね上がりました。

この理由についても、上記の春期同様に初めてCBT方式が実装されたことで難易度が下がったとみることができます。

このように春期・秋期ともにCBT方式に変わったことで合格率が上がったので、以前よりも難易度は下がっています。

しっかり対策を練れば独学でも確実に合格することができます!

3.一発合格のための超効率的な勉強法

ここまで試験の概要及び過去データを見てきたので、それらを踏まえた学習戦略について午前試験と午後試験を分けて解説していきます。
ちなみに私は過去問演習として以下のサイトを重宝していました。(超おすすめ)

基本情報技術者試験ドットコム
基本情報技術者試験の解説No.1を目指すサイト。試験の概要・出題範囲・おすすめのテキストから過去問題の解説まで基本情報技術者に関係している情報を発信しています。わからない疑問・難問があれば掲示板かメールでお気軽にお問い合わせください。

3-1.午前試験の効率的な勉強法

3-1-1.まずは知識のインプットをする

試験に臨むにあたり、まずはインプットから始めましょう。 日ごろからITに触れている人ならこの項目はスキップしていただいても結構ですが、初学者の人ならまずは参考書やWEBサイト等を活用して知識を蓄えるところから始めましょう。

おすすめ学習書籍
イラスト多めの分かりやすさ重視の人向け


ザ・参考書が好きな人向け

完全に暗記をしなくてもいいのでまずは参考書を1周ザーッと流して読んでみましょう!

3-1-2.過去問を解きまくる

インプット作業がある程度終わったら、次に過去問を解きましょう。

特に午前試験は「本試験の5~6割が過去問の流用」といわれているので直近5年分は必ず解きましょう。
仮に過去問と同じ問題が全体の5割(40問)出題されたとして、その部分で満点を取ることができれば、残り半分の初見問題(40問)のうち2割(8問)正解できれば合格ということになります。

※CBTに変わってからは過去問しか出ていないといううわさがあるため、必ず過去問はやりましょう!

3-1-3. インプットとアウトプットを繰り返してブラッシュアップ

ある程度過去問を解き進めていけば自分の苦手分野や記憶の定着がイマイチな部分が見えてくるので、また要点を絞ってインプットしながら再度過去問を解いてブラッシュアップしていくとよいでしょう。

3-2.午後試験の効率的な勉強法

3-2-1.まずは知識のインプットをする

最初のステップは午前試験同様インプット作業から始めましょう。

ただし、午前試験が基礎的な用語やその説明を問われるのに対して、午後試験は応用的な文章問題が出題されるためまた独自の対策が必要です。
そのため、午後試験のインプット作業は午後試験対策用の参考書を用意して行うとよいでしょう。

また、午後試験には「アルゴリズム」が出題されますが、満点を取りに行こうとするとかなりの時間を割くこととなり「非効率」ですので、どうしてもという人以外は専用の書籍を購入して勉強ということはしなくて大丈夫です。

3-2-2.直近3年分の過去問を解いて得意・不得意分野を見極める

インプット作業が終わったら、次に直近3年分の過去問を解いて雰囲気をつかみましょう。

午後試験は午前試験に比べ文章量が圧倒的に増えるため慣れるまでは解くのに時間がかかります。

ポイント

時間配分は気にせずまずはソフトウェア開発(題問7~11)以外の問題を全部解く

午後試験は選択問題があることから自分の苦手分野を避けることができます。

過去問を解く際にあえて全問題に取り組むことで、自分の得意分野と苦手分野を見極めることができ、学習すべき項目をしぼって学習することが可能になります。

また3年分としたのは、1年しか解かない場合よりもある程度得意・苦手の再現性があるからです。

3-2-3.重点的に学習する項目を決める

直近3年分解き終わったら、次に必須問題と得意分野の対策をしましょう。

例えば、全分野を満遍なく学習して本番で問題を見てから解く問題を決めるというやり方もありますが、学習効率を考えるとあまり良い考えだとは言えません。

なので、学習するポイントを絞っておき、あらかじめ本番で解く分野も決めておくことで高得点の可能性が高くなります。

おすすめの学習分野優先順位

  1. セキュリティ分野
  2. ソフトウェア開発(初学者は表計算がおすすめ)
  3. アルゴリズム
  4. それ以外の選択分野

セキュリティ分野は毎年必ず出題され配点も20点と高いため優先順位は1番としました。比較的優しい分野であることから早めに対策しておくとよいでしょう。

2番目はソフトウェア開発です。特に表計算は初学者でもなじみのあるExcelに関する問題が出題されるためほかの選択問題に比べ学習コストが少なくて済みます。また配点も25点と一番高く対策必須の分野になります。

下記の参考書と過去問だけで本番は満点が取れました。


3番目のアルゴリズムは内容が難しく対策に時間がかかります。ただこちらも配点が25点と最も高いことから、5割くらいは解けるようになるための対策を練っておくべきです。おすすめの勉強法は過去問を解きながら解説を見てアルゴリズムになれることです。

3-2-4.決めた重点項目の過去問を解きまくる

学習する分野を決めたら、あとはその分野の過去問を解き進めましょう。

午後試験はこれまで過去問の流用はありませんでしたが、私が受験した令和3年の春期試験ではほとんどの問題が「過去問の流用」でした。

そういう意味でも分野を絞って過去問を解き進めていくのは効率的だといえます。

午後試験は傾向として、その年よりも5年前付近から似た内容の問題が出題されるという傾向があるため、過去問を解く際は直近3年よりも前の年代から優先的に解くとよいでしょう。

4.本当に時間がない人向けの勉強法

女性, 時計, 走る, 忙しい, 締め切り, 時間, ストレス, 追跡, 遅い, ブリーフケース, 急ぐ, 追

最後に忙しくて時間が取れない人ややる気が出なくて勉強したくない人向けのとっておきの勉強法を紹介します。

とっておきの勉強法、それは、

10年分の過去問の答えを暗記する」です。

以前の基本情報なら、特に午後試験は初見の問題ばかりでこの勉強法は通用しませんでした。しかし、コロナの影響でテスト形式がCBTに変わってから過去問がかなりの割合(体感8~9割くらい)で流用されるようになりました。

そういった背景があることから、最後の手段としてこの勉強法を取り入れてみてもいいかもしれません。

JavaDog
JavaDog

出題傾向が変わったら太刀打ちできなくなるのであまりお勧めはしませんが、少なくとも私の同期はこの方法を用いて1週間で合格していました。(笑)

5.まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。
今回は「基本情報技術者試験」の効率的な学習戦略について解説してきました。

学習に自信がない方や何をしてよいか分からない人も是非この記事を参考にして1発合格を目指しましょう。

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