【基本情報技術者試験】午前免除制度のメリットや制度を利用できる通信講座を紹介

資格

皆さんこんにちは、TaroTechです。

今回は「基本情報技術者試験の午前免除制度を利用するメリット」と「制度を利用できるおすすめの通信講座」について解説していきます。

昨今のIT人気の高まりを受けてIT関連の資格の価値も高まってきました。基本情技術者試験もそのうちの一つに分類されます。

基本情報って結構難しいんじゃないの?

JavaDog
JavaDog

いえいえ、きちんと対策すれば未経験者でも十分合格は狙えます!

いざ資格を取りたいけど勉強に自信がない。勉強に対するモチベーションが上がらない。そんな声を受けて、今回は手堅く資格を取得するための便利な制度について紹介していきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • 未経験だけど基本情報に一発で合格したい人
  • 午前免除制度に興味がある人
  • 資格への投資に抵抗がない人
  • 午前免除が使えるおすすめの通信講座を知りたい

1.基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験(略称:FE)とは「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」が主体となって行っている国家資格のうちの1つです。

IPA公式サイトより抜粋

ITエンジニアを目指す上での第一歩として取得を推奨されており、「ITエンジニアの登竜門」ともいわれています。

学生・社会人問わずシステムを扱う業界を目指すなら、まずは取得しておきたい基礎的な知識を問う試験になります。

2.基本情報技術者試験における午前免除制度とは?

試験の主催者である独立行政法人情報処理推進機構(IPA) の認定を受けた講座を一定時間以上受講し、本試験の午前問題と同等のレベルの修了試験に合格することで、そこから1年間は本試験の午前が免除されるという制度になります。

修了試験の形式は以前まではマークシート形式だったものの、本試験がCBTに変更になったことを受けて修了試験もCBT方式になりました。

午前免除制度のイメージ図

IPAの公式サイトには午前免除制度の要項が以下のように書かれています。

1.免除試験を予約するには、認定講座開設者が発行した修了認定者管理番号を入力する必要があります。免除試験は、有効な修了認定者管理番号を所持している方のみ予約可能です。修了認定者管理番号が分からない場合は、修了認定を受けた認定講座開設者に確認してください。

2.修了試験に合格し修了認定者となってから1年以内の試験日について免除申請(「免除試験」の予約)が可能です。

IPA公式サイトより

記載にある「修了管理者番号」というのが、いわゆる午前免除修了試験に合格したことを証明する番号になります。

本試験の午前免除制度を利用するためにはこの番号が必ず必要になるので、修了試験に合格したら必ず保管しましょう。

午前免除の修了試験の回数と時期について

午前免除の修了試験は上期と下期の本試験前にそれぞれ2回ずつあります。
また時期については、上期向けが12月中旬と1月下旬で下期向けが6月中旬と7月下旬になります。

認定カリキュラムの学習から期をまたがって修了試験を受験することはできない。

時期について分かりやすいイメージを図に示すと以下のようになります。

基本情報午前免除の日程

図に記載の通り修了試験は本試験までに2回のチャンスがあります。
また、1回目の修了試験で不合格になってしまった場合でも、再度リベンジすることができます。
(※講座によってはプランに修了試験が1回分しか入っていないことがあるため注意が必要)

参考までに2021年度の午前免除試験の具体的な日程を載せておきます。

2021年度下期試験向けの午前免除修了試験の日程

【第1回】

申し込み時期修了試験合格発表
2021/4/24(土)~5/10(月)2021/6/13(日)2021/6/16(水)

第2回

申し込み時期修了試験合格発表
2021/6/12(土)~6/21(月)2021/7/25(日)2021/7/28(水)

2022年度上期試験向け午前免除修了試験の日程

第1回

申し込み時期修了試験合格発表
2021/10/23(土)~11/8(月)2021/12/12(日)2021/12/15(水)

【第2回】

申し込み時期修了試験合格発表
2021/12/11(土)~12/18(土)2022/1/23(日)2022/1/26(水)

3.午前免除制度のメリット・デメリット

次に午前免除制度を利用するメリットとデメリットについて解説します。

午前免除制度のデメリット

まずは午前免除制度を利用するデメリットから解説します。

デメリット・悪い点
  • 勉強期間が長期化しやすい
  • コストがかかる

勉強期間が長期化しやすい

1つ目のデメリットは「勉強期間が長期化しやすい」ことです。

午前免除制度を利用するためには、まずIPA認定の講座を一定時間以上受講する必要があります。
その講座の受講時間は多くの場合「68時間以上」とされていることから、1日1時間勉強したとすると約2か月はかかる計算になります。

また、修了試験の1回目が本試験の3か月半前に実施されることを加味すると、勉強開始時期としては本試験の約5か月半前になります。

修了試験に合格すれば本試験までに間が空くため、実際に勉強している時間はそこまで長くはなりません。

ただ、試験までに費やしている期間で考えると、独学よりも長期化しやすいということになります。

コストがかかる

2つ目のデメリットは「コストがかかる」ことです。

午前免除制度はIPAが認定する団体や企業が提供している講座を一定時間以上学習し、修了試験に合格しなければ利用することができません。

そのため、制度を利用しない独学の人とは違って講座代がかかり、その結果コストがかかってしまうというデメリットがあります。

例えば独学の場合の費用と通信講座に申し込む場合の費用を比べてみましょう。
今回は勉強するときにカフェで勉強する人の場合を想定してみます。

独学の場合

種類費用
テキスト代(午前・午後対策)6000円
勉強するときのカフェ代(週一回3か月勉強した場合)400円/1回×4回/月×3か月=4800円
受験料(本試験)7500円(令和4年度から)
18300円

通信講座申し込む場合

種類費用
通信講座(午前免除・午後対策セット講座)35000円(安いところの相場)
勉強するときのカフェ代(週一回3か月勉強した場合)400円/1回×4回/月×5か月=4800円
受験料7500円(令和4年度から)
47300円

申し込む講座にもよりますが、このように独学と通信講座では約30000円程度の費用差があります。

これを見て独学の方がいいなと思った人は別記事で勉強法をまとめてありますので、そちらの方を参考にしていただけると幸いです。

午前免除制度のメリット

次に午前免除制度を利用するメリットを解説します。

メリット・良い点
  • 実質のチャンスが3回もある
  • 修了試験の方が本試験の午前問題よりも合格しやすい
  • 午後試験の対策に集中できる

実質のチャンスが3回もある

1つ目のメリットは「実質のチャンスが3回もある」ことです。

午前免除制度を利用するための修了試験は全部で2回あり、一度不合格になってももう一度受けなおすことができる仕組みになっています。

さらに2回目の修了試験も不合格になってしまった場合でも、午前免除制度を利用できないだけで本試験の午前問題は受験できるため、実質チャンスは3回もあることになります。
(※講座によってはプランに修了試験が1回分しか入っていないことがあるため注意が必要)

このように午前免除制度を利用することで、制度を利用しない人よりも試験を受けられる回数は多くなります。

そのため勉強が苦手な人や本番に弱い人であっても手堅く試験に臨むことができるのです。

修了試験の方が本試験の午前問題よりも合格しやすい

2つ目のメリットは「修了試験の方が本試験の午前問題よりも合格しやすい」ことです。

午前免除の修了試験問題はほぼすべての問題が本試験の過去問から出題されているといわれています。

そのため対策法が立てやすく、さらには通信講座でもそれなりの学習を積んでからの受験になるため、本試験よりも合格しやすい傾向にあります。

例えば、資格の大原の2020年下半期向けの午前免除修了試験の合格率を見てみましょう。

修了試験合格率:84.9%(94名合格/113名受験)

資格の大原公式サイトより

このように通信講座でしっかり勉強して試験に臨むことで、高い確率で合格することができるのは魅力的なポイントです。

午後試験の対策に集中できる

3つ目のメリットは「午後試験の対策に集中できる」ことです。

図のように1回目の修了試験と本試験までの間は約3か月半あります。

つまり1回目の修了試験で合格することができれば、本試験までの間はすべて午後試験の対策に充てることができます。

基本情報試験は午前問題が比較的簡単である一方、午後試験は長文問題やアルゴリズムといった難関の問題が出題されます。

そのためしっかり対策を練っておかないとなかなか合格することはできません。

そういった点からも、午前免除制度を使用し修了試験に合格することで午後試験の対策に集中できるというのは大きなメリットになるのです。

4.午前免除制度が利用できるおすすめ通信講座

それでは午前免除制度が利用できるおすすめの通信講座を4つほど紹介していきます。

紹介するサイトには他にも様々なコースがありますが、今回は午前免除制度が使えるコースに絞って解説していきます。

4社の比較】

講座名特徴費用(税込み)
ITEC老舗ならではの実績
場所にとらわれない学習スタイル
午前免除:24000円
午前免除+午後対策:43250円
BizLearn午前免除と午後対策のセットでは最安値午前免除+午後対策:36300円
(※合格ナビ付:47300円)
資格の大原業界トップクラスの手厚いサービス午前免除(学習経験者向け):27500円
午前免除+午後対策 :95700円
独習ゼミ問題演習が中心で実践的
テキストが充実
午前免除:27280円
午前免除+午後対策 :43780円
(※学生:32780円)

ITEC(アイテック)

おすすめ度:

ITECは30年以上(設立1983年)もの実績があり、これまでのノウハウが数多く蓄積された老舗の講座になります。

特徴としてIT業界の資格のみに特化していることから資格ごとのコースの種類も多く、IT資格を受験したい人には非常にオススメです。

価格

コース名価格(税込み)
午前免除突破コース(修了試験付)
※修了試験1回目と2回目受験それぞれ別コース
24000円
午前免除+午後対策コース(修了試験付)
※修了試験1回目と2回目受験それぞれ別コース
43250円

修了試験の受験日よって購入するコースが異なる(価格は同じ)ので申し込みをする際は注意してください。

コース修了の条件

修了試験前日までに以下の条件をクリアしていること。
 ・累計学習時間が、70時間以上であること
 ・全ての必須課題テストを受験していること
 ・全ての必須課題テストの正答率が70%以上であること

ITECでは午前免除修了試験を受験するための条件として上記のように定めています。

特徴

  • 午前免除と午後のセット価格が業界内でも安い
  • 質の高い動画と豊富な教材
  • ベテランの講師にすぐ質問ができる

ITECは午前+午後のセット価格が43250円(税込み)ということで業界内でも比較的安い部類に入ります。

またコースには試験対策用の教科書・電子書籍・解説動画も含まれているためセット内容としては申し分ありません。

午前と午後のセットコースに申し込んだ場合、午後試験の難関分野であるアルゴリズムやソフトウェア開発分野に特化した教材、さらには午後試験の過去問や全国統一模試もセットに含まれています。

そのため値段の割にはかなりお得な内容になっています。

・苦手分野を早く見つけて確実に得点できるようになりました。

・ITECの午後対策 本は非常に有効でした。ぜひご一読されたらいいと思います。

・通勤などの移動時間も有効に使えました。

ITEC公式サイトの合格者の声より抜粋

BizLearn

おすすめ度:

BizLearnは満足度の高さと修了試験合格率の高さがウリの講座になります。

テキストなどはなくすべてオンライン上で完結するのもBizLearnならではの特徴になります。

また、価格についても午前免除と午後のセットコースの中では最安値レベルであり、お金をあまりかけたくない社会人にはかなりおすすめの講座になります。

価格

コース名価格(税込み)
基本情報者試験合格総合対策コース36300円
基本情報者試験合格総合対策コース(合格ナビ付)47300円

冒頭でも述べているように、価格については午前免除+午後対策のセットコースの中では業界の中でもトップクラスに安く、また顧客満足度も高いことからかなりおすすめの講座になります。

コース修了の条件

・すべてのエクササイズ(章末問題)の解答を送信する
・修了確認テストの解答を送信する

BizLearnでは午前免除修了試験を受験するための条件として上記のように定めています。

特徴

  • 業界では珍しいオンライン完結型
  • 学習者1人1人にチューターがつく
  • 低価格で手厚いサービス
  • 初学者にも優しい合格ナビもつけられる

BizLearnの大きな特徴の一つとして、業界では珍しいオンライン完結型であるということが挙げられます。

本講座では紙媒体のテキストなどはなく、すべてe-ラーニング内のテキストで知識の吸収・問題演習が行えます。
また、担任チューターによる徹底個別指導制度も整っており、気軽に質問することもできます。

BizLearnの学習メソッド

BizLearnの魅力である顧客満足度の高さからも分かるように、学習メソッドもしっかり確立されています。動画や模擬テストを活用してインプット・アウトプットをバランスよく学習する環境が手に入るのも大きな特徴の一つです。

・試験に出題される傾向の高い内容を主に扱っているので、非常に効率的に学習できました。むやみやたらに多くのことを書いている本などに比べて、非常に学習しやすかったです。

・テキストを読みすぐにテストという方法により内容が記憶に定着しやすかったと思います。

・チュータ対応が素晴らしかった。毎日即レスポンスいただき、回答の補足も事例を交えて解説していただき、大変わかりやすかった。

BizLearn公式サイト「受験者様の声」より抜粋

資格の大原

おすすめ度:

資格の大原は圧倒的な実績と業界の中でもトップクラスに質の高い教材が特徴です。

今回紹介している基本情報技術者試験だけでなくその他の難関資格の対策にも精通しており多くの人に指示されている講座になります。

価格

コース名価格(税込み)
基本情報技術者 午前試験免除対策コース27500円
基本情報技術者 午前試験免除対策つき総合本コース95700円

午前免除に特化したコースは教材も必要最低限のものに限られていることから価格は低めに設定されています。こちらは独学に自信がある人や既に情報系の知識に触れたことがある人向けのコースになります。

一方総合対策コースは価格は高めであるものの教材や試験対策は他サイトを圧倒するレベルで手厚いため、初学者や学習に自信がない人におすすめのコースになります。

ただ、価格的にはかなり高いため、申し込む前に一度資料請求することをおすすめします。

コース修了の条件

・対象コースを受講し、修了試験前日までに既定の学習時間68時間を満たす

資格の大原では午前免除修了試験を受験するための条件として上記のように定めています。

特徴

基本情報技術者 午前試験免除対策コース
基本情報技術者 午前試験免除対策つき総合本コース
  • 圧倒的な教材の質と手厚い試験対策
  • 選べる学習スタイル

資格の大原の特徴は何と言っても圧倒的な質の高さにあります。

上に示した画像のように初学者向けの総合対策コースではテキスト・動画はもちろんのこと、修了試験の本番前に過去問を使った直前対策も受けることができます。

さらに午後対策でも難関分野のアルゴリズムやソフトウェア開発に特化した講義や公開模試も受けることができるため、お金をかけてでも必ず合格したい人にとってはかなりおすすめの講座になります。

午前試験免除対策つき総合本コースでは学習スタイルも選ぶことができます。

教室通学・映像通学・WEB通信の3種類があり、自分の生活スタイルや好みに応じて受講形態を選ぶことができるのも資格の大原の特徴です。

・自分がつまずいた箇所がテキストの解説に載っていないときでも、大原の先生は丁寧に解説してくれてよかったです。

・講義がとても分かりやすかったです。幼い子供がいますが、子供が昼寝している間やテレビを見ている間に、Webで講義動画をみたり、問題集を使って問題を解いたりしました。

・午前試験免除制度を利用することで午後対策に集中でき、苦手だったアルゴリズムも本番二週間前に学習したテーマが試験でも出題されしっかり解くことできました!

資格の大原公式サイト「合格者の喜びの声」より抜粋

独習ゼミ

おすすめ度:

独習ゼミは分かりやすいテキストと圧倒的な動画の数が特徴の通信講座です。

どちらかというとサービスの手厚さというよりは主体的に学習を進めていける人に向いたサービス内容となっています。

価格

コース名価格(税込み)
午前対策コース27280円
総合対策コース43780円
総合対策(学割)コース32780円(11000円お得)

独習ゼミの価格は業界の中では中間くらいですが、学割制度があるため学生にとっては業界内の最安値レベルで講座を受講することができます。

コース修了の条件

各試験前までに、独習ゼミ上で以下の条件を満たすこと
 ・コース午前分野の「修了テスト」に合格すること
 ・67時間以上の学習時間登録を行うこと

独習ゼミでは午前免除修了試験を受験するための条件として上記のように定めています。

特徴

  • 質の高いテキストと豊富な予想問題・解説動画
  • 主体的に学習を進めていく独学に近いスタイル

独習ゼミの特徴として質の高いテキストと豊富な動画が挙げられます。

コースの中には午前・午後それぞれの対策用テキストが含まれており、初心者にも分かりやすいイラストを軸とした構成のものとなっています。

また、独習ゼミは映像授業を見ながら学習していくというよりは、学習登録機能で時間を測りながらテキストで自習し、問題演習で知識の定着度を確かめるという学習形式になっています。

そのため他の講座よりも独学に近いスタイルとなっています。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか?

今回は「基本情報技術者試験の午前免除制度を利用するメリット」と「制度を利用できるおすすめの通信講座」について解説してきました。

資格取得のためには勉強が必要ですがなかなかやる気が出ませんよね。

今回紹介した基本情報技術者試験の午前免除対策は勉強が苦手な人や初学者にとってもメリットがたくさんの優れた制度になります。

費用はかかってしまうものの確実に資格を取得したい人にはぜひおすすめの制度になります。

自分のスタイルや費用面と相談しながらこの機会に通信講座に申し込んでみるのもよいでしょう!

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